宇宙想い-soraomoi-

翌日の部活

───翌日・学校


「起立ー、礼ー、さよーならー」
「さよーならー」


あっという間に面倒くさい学校が終わっていた。
最近は考え事をしている事が多いから1日がもの凄くはやく感じる。

次は部活だっ!
まだ、臨に聞きたい事、沢山あったんだ!


ドタドタドタ…

体育館到着っ!

「おいしょっと…」

パパッ

よし、着替え終わった。


「幕あけるよー!」

ガラガラガラ

「あれ?」

私は男子を見て首を傾げる。だってほら…、

「4人…?」

6年の男子が4人しかいないのだ。

「ねぇ、泰智。」
「何?」
「臨達は?」
「臨?今日来んよ?」
「は?」
「遊ぶんだって。」
「………え?」


『遊ぶんだって。』
はい?
まぁそうだよね?
もう、6年の時代は終わり、4、5年に教えるだけ。
つまんなくて当然。
だけど


真面目な臨はそんなつまんないからって遊ぶ奴じゃない。


はず……。


なのに、なんで?
はぁ?

「なんかねー待ち時間がもったないらしいよ〜。」

嘘だ……、

「あ、でも臨は無理矢理遊ばされてたな〜。」


無理矢理?
嫌なの?
なら、来いよ。
来れば良いじゃん。
嫌なら部活に来れば良いじゃん。
なのに……、


「しかも行き先はゲーセン。」
「はぁ?」

ゲーセン…
ゲーセンってアノ?


……、
………。




──ふざけんな──

「マジで言ってる?ソレ、」
「うん、マジ。」

即答。

ふざけんな、
ふざけんな、
ふざけんな、


臨はそんな奴じゃない。
違う、違う、違う、


「…。」

今、ここにいるのは4人、泰智、舞登、龍輔、海夜。この4人。
臨もいなけりゃ、崇葉も………。

いない。


ねぇ、茉香、
崇葉を甘やかせすぎじゃない?
私だったらそんな事させなかった。
絶対に、絶対に。
茉香、甘やかせすぎ。
私だったら
私だったら
私だったら!!


「なんだよ……、ソレ。」


───…その日の部活は楽しくなかった。


< 7 / 76 >

この作品をシェア

pagetop