地味子の可愛くなる方法
…気まずい。
学校から出て、15分くらい?
いや、もっと短いのかもしれない…
この気まずさが、私に1秒=1分という錯覚を与えさせた。
里紅もさっきから下向いてるし…。
何か言った方が良いのかな!?
でも、私のボキャブラリー少なすぎて話題が無いよおお!!
うわあああん!!
「愛姫さぁ…、頑張れよっ」
「へっ?」
いろんなことを考えてた私に、いきなり里紅が話しかける。
私は驚いて足を止めた。
「俺達も努力すっけどさ、結局は、愛姫の努力だと思うんだ。
愛姫は絶対可愛くなれる!!
俺が、保障するよ」
嬉しくなって、頬が熱くなった。
そして、最初に言ってることは、その通りだと思う。
里紅、ありがとう。
大きな自信。
一日で、それを彼から頂いてしまった。
「凄く応援してっからさ!」
「…ありがとー…っ」