地味子の可愛くなる方法
私を指して、



「非っ上に可愛いよ君ぃっ!」



と言った。
私は、里恋先輩の意外な一面を知った気がするー…と思っていた。


そっか、中学校時代は、自分の容姿に対する悪口でいっぱいいっぱいで、恋とかしてる暇なかったもんなあ。



「…あっ!メイクしなきゃ!今度こそ頑張るから目ぇ瞑って?」



「は…はぁ、」



話は強引に終わらされ、里恋先輩は私に向き直る。
そして、メイク道具をカチャカチャといじりだした。



くすぐったい。
そして、冷たい?



サッ




「んっ…」













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