夢の島
夢の島
空全体の九割が、真っ白でない雲で覆われている。雨は降っていない。午後六時半。30秒間隔で雷が鳴っていた正午に比べると、大分ましになった。
七月末か。汗がにじみ出ている。蒸し暑いためだろうが、そんな事はどうでもいい。
本郷キャンパスから、東大前の駅まで歩く。ふとコンビニに傘を忘れてきた事に気づいたが、どうでもいいと思える。傘なんて百円で買える。気にしない。
明日はテストだっけ。統計学。これを落とすとやっかいだな。二回留年してるというのに、また上がれなくなる。大事なんだ、きっと。
でも気にしない。気にならない。
目の前に猫がいる。白毛で、汚れている痩せた猫。こいつに付いているノミの数。それと同じくらい、どうだっていいことなのだ。
七月末か。汗がにじみ出ている。蒸し暑いためだろうが、そんな事はどうでもいい。
本郷キャンパスから、東大前の駅まで歩く。ふとコンビニに傘を忘れてきた事に気づいたが、どうでもいいと思える。傘なんて百円で買える。気にしない。
明日はテストだっけ。統計学。これを落とすとやっかいだな。二回留年してるというのに、また上がれなくなる。大事なんだ、きっと。
でも気にしない。気にならない。
目の前に猫がいる。白毛で、汚れている痩せた猫。こいつに付いているノミの数。それと同じくらい、どうだっていいことなのだ。