夢の島
東大前駅から、南北線に乗り込む。車内は割と空いていたが、目的地は近いのでドア付近に立った。一番近い席のボウズ頭の高校生がのイヤホンからかなりの音漏れがしている。
それがちょっとだけ気に障ったから、iPODのスイッチを入れる。流れだした曲は、サザンの「BLUE HEAVEN」。どこか懐かしいような哀愁が魅力的なナンバーだ。
ちょうど曲の終わるころ、駒込駅に着いた。

彼女の家は、駅から歩いて二分足らずのマンションの一室だ。二ヶ月前に合鍵をもらっていた僕は、一階のオートロックを抜け、階段を上りためらいもなく202号室の鍵を開けた。
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