恋文
……でも、
何でもないって言われると余計に気になっちゃうんだよね……
香は、ウズウズと体を動かした。
『なんでよっ!気になるじゃんっ!!一回言ったことは最後まで話して!ほらっ!!』
──…絶対、はかせるっ!
香は、躍起になっていた。
昌春は、目線を足元に落とすと
『…………また、今度言う』
と言った。
何コイツ……、
『なんで〜?意味分かんないっ!』
……気になるじゃんっ!!
まさか、ワザと!?