恋文


『何?どーしたの?』

と話に割って入ってくる昌春。




ドキッ───…



昌春……



あの放課後から、


昌春を見る度ドキドキするんだ─…





『夏祭りに香ちゃん誘ってるの〜。宮崎君(昌春)も来る??』




『香が行くなら俺も行くー』




香が行くからっ!?


なにそれ!



あたしが行くって言ったら何処でもついていくわけ?



───…馬鹿じゃない?





しかし、そんな想いとは裏腹に香の頬は


真っ赤に染まっていた。





『おっけぇ、香ちゃん来るよね??』



『ぇっ!?ぅん……まぁ』


そう答えた香は、熟れた林檎のように赤くなっていた。
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