恋文


手紙くらい面倒くさくても返せよ、

約束したじゃねぇか。




お嫁さんになってくれるって……


言った、じゃん…


寂しいよ。香──…




『なんで?』


『だって、昌春があたしから離れていくみたいなんだもん。』



…香──…。


もしかして、それは………



『昔は、お風呂だって一緒に入った仲なのに……う゛ぅ゛…』



幼なじみとしてかよ..


しかも…、



風呂入ったとかそんなこと覚えてんなら

約束のことも覚えとけよばかっ


……でも、



昔は、親が仲良かったからよく泊まりとか行ってたっけ?


……懐かしいな。



そういえば、香。


成長したよな………胸とか

昔はなかったのに………



って


何考えてんだよっ、俺っ(真っ赤)



ってか、その前に香


何、平気でそんなこと言ってんだよっ



『お前はよくそういうことを照れもせずに……、』


昌春は、そう言って真っ赤になった。
< 48 / 81 >

この作品をシェア

pagetop