恋文
『………なんか冷たくなったね。昌春..』
香はしょぼんとしてみせた。
すると、
『えっ!?あっ……そうかな?』
と昌春は、少し慌てた。
何、焦ってんの?
昌春…
もしかして、自分では気が付いてない…?
『そうだよ!なんか寂しいなぁ…』
『なんで?』
『だって、昌春があたしから離れていくみたいなんだもん。昔は、お風呂だって一緒に入った仲なのに……う゛ぅ゛..』
『……お前はよくそういうことを照れもせずに..』
昌春は、香の容赦ない言葉にほんのりと赤くなってしまった。
それに対して香は、
『え?なんで照れるの??』
とキョトンとしてしまった。
い..嫌がった?
なんで?どうして?
訳わかんない!
…………もしかして、
昌春は、あたしのこと
嫌いになっちゃったのかな…?