恋文


劇の予定では、ここはキスをするフリをして、姫が目を覚まして終わり……


昌春は静かに、香に顔を近づける──…



香は、更に緊張した。



そして───…


昌春と香の唇が重なる──…



………て、え?



昌春??


キス………

キスしてるっ



数十秒後、唇が離れた。



その瞬間に香は、真っ赤になって

ガバッと飛び起きた。
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