恋文


『は?なんでっ!あたし別れたくないよっ』


『ん〜…だって、このまま自然消滅したら負けた気がして嫌じゃない?』


言い忘れてたけど

……遥華は負けず嫌いです。


『……負けた気なんてしないよ?』


『ふ〜ん……そう』


『……そう、だけど..』


しばらく、風の音しかしない…



『ねぇ、香は結局どうしたいの?』


先に口を開いたのは遥華だった。


『……あたしは、もちろん別れたくない…って、さっきも言ったけど..』


『なら、宮崎にそう言えばいいじゃん。』


おぉっ!

そっかなるほど……言えばいいんだ。


さすが遥華───…


『あたし、ウジウジした奴嫌いなんだよね』


──…あっ……そっち?
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