恋文


まぁ、いいや。

気を取り直して───…



『あたし、昌春と話してみるよ。このまま終わっちゃうのなんかやだ……』


『……いってらっしゃい』


『うんっ』


そして、あたしは走り出す──……

向かう先は…


もちろん、昌春の元──…



だけど、



────…キャハハハっ


廊下に響く笑い声。



『───…でさでさぁ』


『うっそまじでェ』


と不良系の子達が

楽しそうに廊下で会話している。
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