恋文
香は一目散にその場から走りさる──…
そして、ケータイを手に取り
昌春にメールを打つ。
〔バカな昌春へ
さっき、話聞いたんだけど…
あたしを守るために昌春が離れていくのは嫌だよ。
そんなのバカバカしいよ
あたしは、何が何でも昌春の側にいたい、それじゃダメなの?〕
ピッと送信した。
返事はすぐ帰って来た
〔ごめんな香
なんだ…バレたか。
ばかだな俺。けど、脅してきた三年かなり強いんだ。
俺の目の前で香が汚されるのは耐えられないから..
……だから、距離おいた。
勝手な事してごめん〕
昌春──…
昌春────……
バカ……
そんなのって、ないよ───…