「「お前が…」」 (誠&涼哉)
イケメンがそんな意地悪な顔すんなよ。
男でも一応ドキッとするから(笑)
「んなんじゃねぇよ;;」
「席近いから」
「そうか?俺も一緒だろ」
う"…。
「隆なんて後ろじゃん」
う"ぅ……。
誠が疲れた顔してたから
なんて言ったらお前ホモって思うだろ。
違うぞ。
これはバッテリーの絆をより深く―…
なんて言ってもこのイケメンは信じないんだろうな。
「まぁ誠疲れた顔してるから捕手の涼哉が行ったほうがいいだろ」
「ぇ……?」
「んだよ;;」
「あ、いや(笑)」
「?」
「涼哉」
「何?」
誠から話し掛けるなんて珍しい…。
「これ渡すの忘れてた。」
と言って渡されたのは俺が借りたいと言っていたCD
誠の兄貴が持っていたのだ!!
「サンキュ……」
「それ聴いたけど3曲目いいわ、気に入った」
「な、バラードじゃん」
「でも歌詞いいぞ?」
「楽しみ」
「期待していいかも」
あぁなんだ。
俺と誠って野球だけじゃないんだな……。
授業が始まって、目が合った岸田は笑っていた。