15歳の母
トントン..
部屋の小窓が叩かれる
私はもしかしてと
思いつつもそっと
小窓を開ける。
やっぱりヒトシだった
少し息が荒い..
「何してるの?」
私が彼に問い掛けると、
「話..聞きたかった」
そんだけの為に
近くもない私の家に
夜遅くに来たヒトシが
なぜか急に恋しくなった。
「とりあえず、中に入って」
部屋に入れるなり
私はまともにヒトシの
顔を見ることができなかった
私は泣くのをこらえてる
顔を隠すかのように、
布団にすぐさまもぐった。
「アイナ?」
不安そうに聞こえた
ヒトシの声に私は
泣くのを我慢できなかった
泣いてるのに、
気づいたのかそっと
ヒトシの手が私の頭を
上下に撫でる..
「大丈夫?」
そういわれて私は
ヒトシの胸中にもぐった