15歳の母
電話
お母さんに言いたかった。
でもいざとお母さんの
顔を見るとなかなか
言えない自分に戻ってしまう
相変わらずヒトシは
私に早くと問い掛ける
ある日買い物から帰宅
した私は一直線に部屋に
戻り疲れた体を休ませてた
トントン..
部屋のドアが叩かれる。
「はい?」
返事をするなり
ドアを叩いたのはお母さん。
いつもの顔と少し違う..
「お母さんに何か
隠してる事ない?」
私はすぐ何の事だかわかった
何も言えずにいる私に、
「なんで早く言わなかったの?」
泣くのを必死にこらえる。
何も答えない私を置いて
お母さんは喋り続ける。
「あれほど生理きた?って
お母さん聞いてたよね?
いつ言おうと思ったの?」
私の頭のなかは
謝りの言葉でいっぱいだった