15歳の母
車の中でお母さんと
私は気まずい雰囲気を
ただよわせていた
お母さんの横顔が
私には泣いている姿に
見えて仕方なかった..
「これからどうするの?
もう下ろせない週に
なってるから、産むしか
方法はないんだよ?
産む気、あるの?」
重い空気をはらうように
お母さんは私に言った。
「産みたくない..」
私は弱々しく言った
今、この歳で妊娠なんて
どう考えても普通では
有り得ないこと。
下ろしたくてももう
手遅れ..私はもう
何もかも捨てたくなって
自分が恥ずかしい思いに
なった
もっと早く、病院に
行くなり処置をしていれば
こんな思いに包まれる
事はなかったのに、と
私は自分を責めつづけた..