15歳の母

小さい小さいお母さん。
まだ未熟な体だけれど
ちゃんと赤ちゃんを守る
事をそっと自分と約束した

ヒトシには、妊娠している
事を改めて明らかにし
力になってくれると言う。

ヒトシは自分が父親で
ないことを分かりながら
そう言ってくれる事に
私は申し訳なかった

「ねえ?ヒトシ。
ヒトシの子じゃないのに
嫌じゃないの?」

私の膝の上で寝ている
ヒトシに聞いてみた。

本当にヒトシの子じゃない
だって日数に余りが出るし
ちゃんと生理が来ないよう
になってからヒトシと
付き合ったのだから..

この間もヒトシにも
正直にそう話した。

私の言葉にヒトシは、

「だって、アイナの
赤ちゃんでしょ?
それには変わりないから
嫌じゃないよ」

本当に嬉しくて仕方なかった
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