15歳の母

放課後になり学校の
帰りの会が遅れを延ばし
待ち合わせ場所に、
早々向かった

駅の入口にクールに
寄り掛かってる姿..


間違いなくヒトシの姿

「ごめんね、遅れた」

「大丈夫☆さっ公園行こ」

いつも遅れてもヒトシは
優しく頭を撫でてくれる

「ヒトシの頭って
もじゃもじゃ〜」

私はいつもこういう風に
からかって笑う
まるで合言葉のように
毎回口にする..


真冬の夕方は昼間に
比べて倍に冷え込む。
寒いね、と口にしながら
ゆっくりと歩いてく

公園に着くなり
辺りは薄暗くなって
余計に寒さを感じさせる

二人でベンチに座る..
短いスカートのせいで
冷たいベンチに素肌が
直にあたる。

「冷たっ..」
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