俺はキミの生徒
「今日、たまたま仕事が休みでね?
そしたらお姉ちゃんに頼まれちゃったんだ。
修司の様子見といて、って。
だから看病しに来たの」
加奈さんはそう言ってズカズカと家の中に侵入してきた。
なんだ?なんなんだよ…この強引な感じは。
戸惑う俺をスルーして加奈さんはキッチンに立つ。
「修司くん、なんにも食べてないでしょ?」
『ああ…まあ』
とりあえずソファに横になる。
立ってる、とか座ってるとかめちゃくちゃ辛い。
横になるのが1番楽なんだ。
『でも、なんも食べたくないっす』
ポーッとして、思考がうまく働かない。
完全やられたな、俺。
「そ?まあそう言わずにお姉ちゃんのよりおいしく作るからおかゆ、食べてよ」