俺はキミの生徒
『帰る…俺』
しょぼくれている新はそう呟き、着崩た制服を直すとおじゃましましたも言わずに家を出て行った。
どうなるんだろ。
あの2人。
俺が見た限り、志帆は決して新はキライじゃない。
と、いうか多分新に少しくらい好意を抱いているだろう。
でも、新はきっとそうじゃない。
志帆のことは友だちとしか思ってないだろうし。
何よりまだアイツ…加奈さんのことが好きだろ?
ぐちゃぐちゃだな、これで。
そんなことを頭の隅で考えながらベットに横になった。
だいぶ身体は楽になったけど、まだ熱は下がらず。
もうこれで2日目だ。
いつになったら治るんだろ。
まあいつも3日か以上はぶっ倒れてるから今治ったらキセキだけど。
なんか今日はいろいろ疲れたな。
朝は加奈さんの訪問。
夕方は新と志帆の訪問。
こんな生活じゃ治るもんなも治らないか。
寝よ。
やっぱ寝なきゃ治んねぇよな。
そう考えていた5分後には夢の中にいた俺だった…