俺はキミの生徒




あれから3日が経った。

今日は土曜日だ。


気分は倒れた日に比べればかなり楽になった。


でも、まだ頭はぼーっとしてて。

学校は1週間休んだ。


今までそんな休んでないから出席日数は大丈夫だろうけど、来週からは行かないとヤバイよな…



【ピーンポーン】


と、そこへチャイムが鳴った。



毎日誰かしら来るんだが、柚木ちゃんは忙しいらしくあの日以来来てくれなかった。



「しゅーじ!元気にしてた?」



『こんばんは、加奈さん』



そして1番看病に来てくれるのは加奈さんだ。



「お姉ちゃん、今日も学校行っててさ…修司のお見舞い頼むって言われてね」


加奈さんはゴソゴソと冷蔵庫をあさる。

もうこれも毎度のことで。



『もう大丈夫ですよ。

熱も結構下がったし、月曜からは学校も行くんで。』


そう言うんだが



「お姉ちゃんの頼みだもん。

修司がなんと言おうともお姉ちゃんには逆らえないから」


と、笑いながら加奈さんは言った。



柚木ちゃん…そんな俺のこと気にしてくれてるんだ。

なんて思ったりしてテンション上がっちゃう俺って結構単純なのか…??








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