俺はキミの生徒






「何言ってんのよ~新ってば~!」


『え?なんのことだよ~』


俺が席に着いて数分後。

やけに仲良さそうな声が聞こえてきた。


ドアのほうに視線を向けると2人が入ってきて。


表情はいつになく、笑顔で。



『よぉ~!修司!』


よぉ~じゃねぇーって。

なんだよ、その仲の良さ。



「おかげさまで仲直り、させてもらったんで。」

志帆は嬉しそうに笑う。


さっきまで気にしてくれてるだけで十分、とか言ってたくせにホントは新と仲直り、したかったんだな、志帆。



『エヘヘ~』


『おい、新。

その笑い方気持ち悪いからやめろ』


と、いうが新のニヤけ顔は直らなくて。


なんなんだよ、お前。

やっぱお前も志帆と仲直り、したかったのか?






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