俺はキミの生徒
『え…うん、まあ?』
そういうと志帆は授業中にも関わらず、
「えぇぇぇ…?!」
と、大声で叫んだ。
無論、先生にすっげぇ睨まれた。
けどそんなことで怯むような志帆じゃないだろ。
だからまた話を始める。
「ホントに?マジですか?」
『……そうだけど?』
志帆は口をパクパクさせている。
なんだよ、その間抜け顔。
吹き出しそうになるのを懸命に堪えた。
「うわぁ…
信じらんない。
みんなこれ聞いたらビックリするだろうなぁ…
てっきり、キスなんてとうの昔に済ませてるのかと思ってた。」
それ、俺どんな印象なんだよ。
『俺、彼女いたことねぇ』
今まで1度たりとも付き合ったことなんかないんだ。
告白されても全部、断ってきた。
付き合う意味とかイマイチ分かんねぇーし。