俺はキミの生徒
『今回、担任の推薦で会計になった春谷修司です。
よろしくお願いします。』
一礼してすぐに座る。
俺、会計の仕事…1人でやるのか?
それって結構…大変なんじゃないのか?
『春谷』
突然、名前を呼ばれる。
顔を上げると瑠李先輩が俺を見ていた。
『ちょっとこっち来い』
瑠李先輩は生徒会室の奥の扉、生徒会長室と札がかかっている部屋へ入っていく。
それに続いて俺も部屋に入った。
『そこ、座れ』
言われた通りにソファに座る。
なんだよ…このソファ。
クッション性抜群じゃないか。
『春谷、お前に言っておかなきゃいけないことがある。』
瑠李先輩は真顔で俺を見つめた。
『なんですか?』
俺も真顔で見つめ返す。
『亮子に…手を出すな』