俺はキミの生徒





『今回、担任の推薦で会計になった春谷修司です。

よろしくお願いします。』


一礼してすぐに座る。

俺、会計の仕事…1人でやるのか?


それって結構…大変なんじゃないのか?


『春谷』

突然、名前を呼ばれる。


顔を上げると瑠李先輩が俺を見ていた。



『ちょっとこっち来い』

瑠李先輩は生徒会室の奥の扉、生徒会長室と札がかかっている部屋へ入っていく。


それに続いて俺も部屋に入った。



『そこ、座れ』

言われた通りにソファに座る。


なんだよ…このソファ。

クッション性抜群じゃないか。




『春谷、お前に言っておかなきゃいけないことがある。』


瑠李先輩は真顔で俺を見つめた。



『なんですか?』

俺も真顔で見つめ返す。



『亮子に…手を出すな』













< 142 / 306 >

この作品をシェア

pagetop