俺はキミの生徒





『おい!

もっと気合い入れてやれ!


学祭はもうそこまで迫ってきてんだぞ?!』


突然会長室が開き、瑠李先輩の鋭い声が飛んでくる。

もう柚木ちゃんを教師として見ていない。


そしてなぜか今日はいつになく機嫌が悪い。


こいうときは新田先輩と何かあった。


瑠李先輩の機嫌が悪いのと今日は新田先輩がいない。

その2つが揃えばそういうことになる。


3ヶ月やってきて今までに何回かあったし。




「あのバカ…亮子ちゃんとケンカしたからってピリピリし過ぎ」


千絵先輩がキーボードを打ちながら呟く。



『やっぱりケンカ、したんですか?』

会長室には聞こえないように小声でやり取り。




「みたいよ。

家でもずっとイライラしてるし。


亮子ちゃんも元気ないし」


いい迷惑よね、と千絵先輩は言って作業に戻る。


と、そのとき



【バンッ】


思い切り生徒会室のドアが開いた。








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