俺はキミの生徒





「最近、食欲もないみたいで、痩せて来ちゃって。

姉的にはめちゃくちゃ心配なんだ」


『じゃあさ』


俺の中にある案がひらめいた。



『俺んちでパティーしよ。

加奈さんも一緒に。


ついでに新も呼ぶし』


柚木ちゃんがうん、と言ってくれればこれは叶う。




「………それ、最高じゃん!」


柚木ちゃんは満面の笑みを浮かべる。




「きっと加奈、元気になるよ!

さっそく今日…やる?」


柚木ちゃんはニヤッと笑う。



『オーケー

じゃ、俺らもサボるか』


みんながサボってるのに俺らだけ真面目に作業するなんてまっぴらだ。

俺の提案にさも当たり前のようにのってくる柚木ちゃん。



「加奈が帰って来たらそっち行くね。

それじゃあまたあとで」


柚木ちゃんは嬉しそうな顔をして生徒会室を出て行った。



ホント、ああいう表情見てると年上に見えないんだよな。








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