俺はキミの生徒




『修司!なんだよ、あのメール!』


下駄箱にいると鞄を持った新が走って来た。




『そのまんま。

とりあえずうちに来い』


新は勢いよく頷く。


学校を出て家の近くのスーパーに向かった。


あ…お酒、この格好じゃ買えない。

そう思った俺は家で大人っぽい服装に着替える。




『なぁ、新。

俺、何歳くらいに見える?』



『うーん…

23、くらい?』


よし、と呟いて家を出た。



ってかなんで俺…こんな気合い入れてんだろう。


新の恋のため?

いや、違うな。


俺が人のために一生懸命になるってそうないことだし。


ってことはやっぱり…うちに柚木ちゃんが来るから?







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