俺はキミの生徒




「で、修司は?

あたしが言ったんだから修司も言いなさいよ。


そのまま逃げたらあたし、襲うよ?」


こ、こぇ…



『俺の好きな人…っすか?』


振り向くとさっきまであんなに切ない表情をしていたはずの千絵先輩は悪戯っ子のような笑顔を浮かべている。




『俺も…叶わない恋っす』



「相手は…柚木ちゃん?」



ドクッとものすごい音をたてた心臓。


左胸を手で押さえた。




「…やっぱりね」


そう言いながら千絵先輩はケタケタ笑っている。




「さっき、言ったでしょ?


修司と語ってみたかった、って。」



ああ。そう言えばそんなこと言ってたっけ。




「あれさ、修司が柚木ちゃんのこと好きなんじゃないか、って思ってたからなんだよね」










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