俺はキミの生徒





「わ、分かったって!

もー修司さ、想像以上の押しだわぁ…」


言い合いの果て、千絵先輩は諦め溜め息をつく。




「2年の、うちのクラスの、担任ですけど?!」


ほんの少し頬を赤らめる千絵先輩は乙女な顔で。

いつもは強気な千絵先輩が可愛く見えた。




千絵先輩の担任…ってまだ2年目の?

あの…誰だっけ?


女子の評判はなかなかよかった気が…




『名前、なんでしたっけ?』



「………柴田 竜司(シバタ リュウジ)」


あ、そうだ。

柴田先生だ。




『センパイはそういうタイプがスキなんすね~』


思わず頬の筋肉が緩んで。



「なんか文句ある?!」

と、千絵先輩にキレられたのは言うまでもないだろう。








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