俺はキミの生徒
『ってか柴田先生って結構なイケメンじゃないっすか。
ってことは、ライバル…多いんじゃないんですか?』
そう言うと
「そうなのよぉ…」
と、いう呟きとともに大きな溜め息が聞こえてきた。
「顔、いいんだよ。
だから、狙ってる子…多いワケ。
でも、でもあたしは!
あたしは!竜司は顔だけが魅力ではないと思う!」
りゅ…竜司?
なぜに名前で呼んでるんだ?
「あ、ちなみにみんな、竜司って呼んでるからそこは気にしないで」
って俺の心ん中…覗かれた?
あ…いや、まあそこはいいか。
それより、さっきの言葉が気になる。
『じゃあ顔じゃなくてどこが1番の魅力だと思うんですか?』
そう聞くと千絵先輩は顔を真っ赤にして言った。
「………優しいとこ」