俺はキミの生徒
『あ!そう言えば1時間目柚木ちゃんの授業だった!
そんとき聞いてみよ~!!』
新はそう言って俺の方を見るとニヤッと笑う。
『どうぞ。お好きなように。』
俺の反応に不満があるのか、新はまだ機嫌を直さない。
別に聞くならきけばいい。
ただ俺は言いたくないだけだからな。
『修司のバカ!
もうお前の友だちやめる!!』
新は怒ったまま教室に入る。
さっきの言葉、今まで何回言われたっけ?
もう数え切れねぇや。
教室に着くと先に座ってる新はソワソワしていて。
今日は早いな。
なんて思っていると
『やっぱさっきの言葉撤回!
俺とお前は友だちだっ!』
と、言いに来た新。
『絶交』宣言は必ず新がする。
でも、そのあとに言葉を撤回するのも新。
マジコイツ、弟みたい。