俺はキミの生徒
「あの2人の空気読んで、もっと早く屋上から出てくるべきだったでしょ!?」
え…?
って柚木ちゃん。
まさかさっきの話…聞いてたの?
『柚木ちゃん…言わない、よな?』
そう聞くと柚木ちゃんは首を傾げる。
『だから、柴田先生と千絵先輩のこと、誰にも言わないよな?
教頭とか校長にチクったり…しないよな?』
まさかだけど。
柚木ちゃんだって教師だ。
生徒と教師の恋愛を簡単に見逃してくれるとは限らない。
「まさかぁ…!
そんなことするワケないじゃん!
だってあたし…柴田先生を応援してる側の人間だよ?!」
え…?!
応援してる側って…?
『じゃあ前から千絵先輩のことが好きだって知ってたワケ?』
そう聞くと満面の笑みで頷く柚木ちゃん。
なんだよ…
心配して損した。