俺はキミの生徒





「柴田先生に千絵ちゃん探してる、って聞いてさ。

一緒に探してたんだ。


で、二手で探そうってことになって。

それで最後にたどり着いたのが屋上だったんだ。


で、少しドア開けると春谷くんと千絵ちゃんと柴田先生の3ショットが見えてね?


そのまま盗み聞きしちゃった」


そう言いながら笑っている柚木ちゃん。



「柴田先生、千絵ちゃんが好意持ってることはなんとなく気づいてたらしくてね。


俺…どうすればいいんですかね、ってあたしに相談してきたの。

あたしのほうが年上だけど1番年齢が近かったから話しやすかったみたい。


でもまさか、こんなに早くうまくいくとは思ってなかったなぁ」


でもよかった、そう最後に付け足し本当に嬉しそうに笑う柚木ちゃん。

その顔を見ていたら俺まで嬉しくなって。




『ホント…良かった。

千絵先輩と柴田先生。


すごく、お似合いだったし』


年の差だって

教師と生徒っていう壁だって


乗り越えなくちゃいけないことはたくさんあると思う。


けどきっと、あの2人ならうまくいく。


そんな気がした。










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