俺はキミの生徒
『春谷は…俺をおかしいと思うか?』
『え…?』
どういう意味だろう。
『7コも年下の、
しかも生徒に恋愛感情を抱く俺をおかしいと思うか?』
そう言った柴田先生の目は誰よりも真剣で。
その目から千絵先輩へのキモチがどれだけ本気なのかが伝わってくる気がした。
『俺は…おかしいだなんて思いません』
俺は柴田先生の目を見つめ返す。
『全然、おかしくないです。
どれだけ年が離れてても、
相手が生徒でも、おかしいとは思いません。』
もし俺が柴田先生をおかしいと言ったら俺もおかしいヤツになるだろ。
だって、俺は9コ年上でしかも教師の柚木ちゃんを好きなんだから。
『……そっか。
春谷も木下先生と同じこと言ってくれるんだな。』