俺はキミの生徒

柴田先生と別れて生徒会室に戻る。


そこはいつもと変わらず、各自課された課題をやっていた。




「おかえり、修司」


千絵先輩の笑顔。

うん、あのトゲトゲしさがなくなってる。


恋のパワー恐るべし。


ただいまっす、と答えながら心の中で呟く。




『瑠李先輩の説教は大丈夫でしたか?』


千絵先輩の隣に座り、小声で話す。

瑠李先輩は生徒会長室にいるから小声じゃなくてもいいんだがなんとなく声が小さくなってしまった。



「まあ…いつも通り?

適当に言わせたいこと言わせて、頷いておいた」


千絵先輩はそう言いながらあはは、と笑っている。


さすが、瑠李先輩の妹だ。




「で、そっちは?

竜司になんか言われた?」


俺の声より小さくして喋る千絵先輩。


どうやら気になって仕方ないらしい。

オーラがソワソワしてる。