俺はキミの生徒





『付き合ってることを黙っててほしい、ってことだけっすよ?

他はとくに…』


最後に柴田先生が言った



『俺がアイツを守るから』


は内緒にしておこう。


こういうのは第三者の口から聞く台詞でもないしな。




「そっか。

修司、頼むよ。


内緒にしてくれないと…あたし、瑠李に殺されちゃうから」


え?

内緒にしてくれないと退学にさせられちゃうから、じゃないのか?


なんでそこへ瑠李先輩が出てくるんだ?



「修司?よく考えてみて?

あの曲がったことの大キライな瑠李に

あたしが教師と付き合ってるってバレたらどうなると思う?」


俺はそのシチュエーションを頭の中で思い浮かべる。




『………オッケーです』


考えただけで鳥肌が立つ。


瑠李先輩なら本当に殺りかねない。

柴田先生を。








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