俺はキミの生徒
『な、柚木ちゃん』
「ん?」
俺たち…ずっと、このままでいられるかな。
そんな言葉が出てかかって慌てて引っ込める。
『……なんでもない』
そう言うと柚木ちゃんが顔を出した。
「何よ、それー」
頬をふくらまし、怒ったような顔する柚木ちゃん。
子どもみてぇ…
と、思いながら
『危ないから、顔引っ込めて』
なんて注意する。
「ね、修司」
今度は柚木ちゃんに呼ばれる。
どうせ、俺の真似するんだろ。
そう思っていた。
でも、違ったんだ。
「あたしたち…ずっと、このままでいられるかな」