俺はキミの生徒
柚木ちゃんの笑い声が、ピタッと止まった。
「やっぱり…修司はいい子だね」
さっきとは打ってかわって静かな声。
「なんか…アレだなぁ…
修司には辛いとき、いっつも助けられてる気がする」
語尾が震えていた。
俺のカンは間違いなんかじゃなかった。
「もう…ヤだよ…
いろいろ…疲れちゃった…よ…」
グスンと鼻をすする音。
今すぐ、柚木ちゃんの隣に行って抱きしめたかった。
『俺がそばにいるから』
って。
『俺が支えるから』
そう、伝えたかった。
でも、言えない。
言えるワケがない。
だって俺はキミの生徒なんだから―…