俺はキミの生徒




約1週間前、クリスマスだった。


俺はいつも通りに過ごそうと思ったんだが家のチャイムが鳴った。


出てみると


『…お前、来るときはメールくらいしろよ』


鼻を赤くした新がいて。


『寒い!とりあえず入れて!』

新は俺を押しのけ、リビングのコタツに直行。


クリスマスに男2人って、かなり淋しいだろ。

なんて思いながらホットコーヒーを煎れる。


ついでに牛乳も温めて、コーヒーとミルクを混ぜる。


新はブラックじゃ飲めないからな。

って俺、彼女みてぇ。



そんなこと思いながらカフェオーレを運ぼうとしたとき。

また、チャイムが鳴る。


ったく次から次へと誰だよ…


『…はい』


玄関を開けると


「よっ!修司くん!」


白い箱を持った加奈さんが立っていた。









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