俺はキミの生徒





『え?!柚木ちゃん、来るんですかぁ?!』


驚きすぎて声が大きくなる。



「あれ?言ってなかったっけ?

お姉ちゃんも呼んだよ~」


加奈さんはそう言ってまた新とじゃれ合っている。


来るのか…柚木ちゃん。


そんなことを考えながらピザのチラシを持ってコタツに入る。



『何…食べますか?』


そう聞くとじゃれ合っていた2人はチラシに食いつく。


そしてこれでもない、あれでもない、と言いながら2人で楽しそうに何を頼むか決めている。


この2人って…こんな仲良かったっけ?


そもそも加奈さん、前新のこと『新くん』って呼んでなかったっけ?


ま、どうでもいいんだけどさ。


新は本当に嬉しそうに笑ってて。

加奈さんもまんざらイヤでもなさそうに…と、いうかかなり楽しそうに新と話している。



なんか俺…邪魔者?みたいな。


一応ここ、俺の家…なんですけど。

的な。








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