俺はキミの生徒





「にしても、突然すぎるよ、加奈」


あれから、また飲み始め、また潰れる新。

そして俺と、木下姉妹でのトーク再開。



「だって新に告白されちゃったんだもん」


「だからって…ねぇ?修司」


いやいや…

俺に話を振るなよ、柚木ちゃん。



『ま、良かったんじゃないですか?

幸せみたいだしさ』


終わりよければ全てよし、なんて言葉もあるワケだし。



『加奈さん。

新のこと、よろしくお願いします。


アイツ、ホントに頼りないヤツなんです。

これからは俺の代わりに新の世話、してやってください』


そう言うとふき出す加奈さん。



「修司、新の親かお兄ちゃんみたい。

ま、任せといて。


って言っても、結構新、頼もしいよ?

いつも修司の見てる通りの新だと思うけど、少なくとも、さっきはすごく頼もしい男の人だった」


ほんの少し前のことを思い出したのか顔を赤くする加奈さん。


照れてる、照れてる。

面白いなぁ、まったく。










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