俺はキミの生徒
「しゅー…!んっ!!」
叫ぼうとした柚木ちゃんの口を慌てて押さえる。
そしてキッチンの奥へ引っ張り込んだ。
「………ぷはぁ…」
やっと普通に呼吸ができるようになった柚木ちゃんは深呼吸を繰り返している。
ちょっとやり過ぎたか…
「ね!いったい今のは何!?」
すっかりさっきの衝撃的な画のせいで目の覚めた柚木ちゃん。
あ~ぁ…寝起きの可愛い柚木ちゃんはおしまいか。
なんて心の奥で考えてる俺って…
『ま、俺の想像通りの展開だよね』
そう言って俺はニヤッと笑う。
でも柚木ちゃんはまだパニック状態で。
ま、無理もないよな。
自分の教え子と自分の妹のキスシーンなんて見ちゃったら誰だってパニックにもなるか。
ぼーっとしてる柚木ちゃんはほっておいて俺はリビングをチラッと見てみる。
『…………………っ…!!』
み、見るんじゃなかった…
なぜならそれは…
…………いや、これは言えない。
とりあえず朝から人の家で刺激の強いことはやめてほしい。