俺はキミの生徒
「あれ?どうしたの?修司」
突然、柚木ちゃんが振り向いて。
慌ててシャーペンを握った。
『いや、なんでもない』
そう言って英語の単語と睨めっこ。
すると柚木ちゃんが俺の向かいのイスに座った。
「修司ってさー…ホント、キレイな顔立ちしてるよね~」
え?と言って顔を上げるとマジマジと柚木ちゃんに見つめられて。
やめてくれ。
つーかやめろ!
俺の心臓壊す気か!柚木ちゃんは!
俺は耐えきれなくなり立ち上がった。
『コーヒー飲む?』
「うん、飲む」
ったく…あの人は何を考えてるんだか。
いきなりキレイな顔立ちしてるよね、って。
しかもめっちゃ顔見てくるし。
柚木ちゃんの心がまったく読めない。