俺はキミの生徒





それから30分後。

なんの前触れもなく、突然うちの玄関のドアが開いた。


他人の家に勝手に入ってくるなんてヤツしかいない…



『しゅーじー!

今日、泊めて~』


……やっぱり。

お前だったか、新。



『あれ?柚木ちゃん?』


「あ、もう帰るね。

じゃあまた。


ばいばい、佐藤くん、修司」


柚木ちゃんはそそくさとうちを出て行った。



『俺…なんか邪魔しちゃった?』


『いや、別に。』


特に甘い雰囲気だったワケじゃないしな。



『な、修司。

あんまり聞かないけどさ、明日は学校行こうな』



『もとからそのつもりだけど?』


『あ、ならいいんだけど…』


俺の返事を聞いて新は動揺した様子。


ま、確かに俺の性格上、明日学校休んでもおかしくないからな。

驚いて当たり前か?










< 274 / 306 >

この作品をシェア

pagetop