俺はキミの生徒





次の日


学校に登校するとまだ話題の中心は柚木ちゃんの話だった。



『なぁ…新。

新聞部の部室に殴り込みに行かねぇ?』


『……やめよ、修司』


チラッと俺の顔を見た新は焦り気味に言う。



『ばーか。

冗談に決まってんだろーが』


ま、半分は本気だけどな。


「おはよー!修司、新」


そして後ろから肩を叩いてくるのはもちろん


『うるさい、志帆』

コイツしかいないだろう。



「はいはい、すいませんでしたー」


絶対悪いとか思ってねぇーだろ?



「修司、朝から怒ると体によくないよ。」


ポンポンと肩を2回叩く志帆。


誰が原因で俺が怒ってんだと思ってるんだよ。

なんて思いながらもこれがいつもの俺たちで。


そう。

何も、変わってないんだ。


少し、話題が柚木ちゃんのほうに傾いたってだけの話であとは何も変わってない。


だから俺もいつも通りにすればいい。

それだけの…話なんだ。










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