俺はキミの生徒





そんな感じで柚木ちゃんの授業はだんだん減っていった。


新聞部のあの新聞のせいで全校生徒が柚木ちゃんの転勤を知っている。

そのため、クラスで柚木ちゃんの授業が受けれなくなると惜しむヤツが続出。


いくら惜しんだところで柚木ちゃんの転勤はなくならず…



「今日が最後だねー…」


そんな志帆の呟きが教室に響いた。

ついに、迎えたのだ。


柚木ちゃんのラスト授業。



「はーい、チャイム鳴ったよー

みんな、席着いてー…って、着いてるね。」


珍しくクラス全員が着席していて柚木ちゃんは驚いている。

なんせうちのクラスはチャイムが鳴っても先生が来るまではほとんどのヤツが席を立っているからな。



「なんか静かだね~

どうしたの?」


普段、バカみたいに騒がしいうちのクラスが不自然に静かで。

苦笑いの柚木ちゃん。


そんな柚木ちゃんに誰かが言った。



『柚木ちゃん…今日が最後でしょ?

だから…なんか話、してよ…』












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