俺はキミの生徒





「ちょっとさ~聞いてよ、修司!

ホント、新ったら信じらんないの!」


加奈さんはソファにドカッと座りなぜか俺を睨む。



『どうしたんですか?』

キッチンでコーヒーを煎れる俺。



「今日、新とデートだったんだけどさ、

なんか新、ずーっとボケーッとしてて。


あたしが話してんのに全然聞いてないワケ。


で、あたしが話聞いてんの?!って言ったら

え…?もちろん聞いてるよ、とか心ここにあらずみたいな顔して言っちゃってさ。


もう怒れちゃって。

だから早く帰ってきた!!」


よっぽど頭にきたのか加奈さんはかなりご立腹の様子。


ってか、新が心ここにあらずなのって俺のせいじゃね?


俺とケンカしたから…の可能性、高いよな。








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