俺はキミの生徒
「ね?修司。
新と、なんかあった?」
『……どうしてですか?』
「いや…なんとなく?
しいて言うなら女のカン、かな」
だとしたら、女のカンは恐ろしすぎる。
『まあ…そうですね。
ちょっと新とモメました』
やっぱり…と小さな声で呟く加奈さん。
「もしかして…お姉ちゃんの件?」
女のカンとやらはいったい、どこまで見透かせば気が済むんだろう。
そんなことを思いながら頷いた。
「最後の授業でお姉ちゃん、なんか言ったの?」
『まあ…半分、告白でした、アレは』
そう言うと加奈さんは飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになって慌てて口を押さえる。
あっぶねぇ…
もし吹き出してたら確実に俺の顔にかかってたよ…