俺はキミの生徒
澤島って…何者だ?
仲がいい、ってほどでもないだろ?
なのになんで俺の心ん中、読んでるんだよ。
意味分かんねぇ…
チラッと澤島に目をやるがいつものように肘をつき、柚木ちゃんの話を聞いている。
あなどれない。
思ったことはこれだった。
迂闊に澤島の前で考え事はできないな。
なんて考えながら頭の中じゃさっきの言葉が木霊していた。
「やって後悔すること、わざわざやらなくてもいいじゃん」
確かに、その通りだった。
やって後悔するって分かってるならやらなければいい。
どうして俺はこんな簡単なことに気がつかなかったんだろう。